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TOHYAMA KAZUYA

MANAGING DIRECTOR, System Design Div. Creative Director

取締役 遠山 和也:システム開発部 クリエイティブディレクター 生年月日:1976年1月31日

人の視覚情報処理に学んだ工学への応用

現在までの研究状況(2)

サルの大脳の頭頂葉MST野には、オプティカルフローに選択的に応答する細胞がある(Saitoら、 1986)。例えば、下図のaのような刺激パターンを呈示した場合には、左回りの回転に応答する細胞が強く応答する。この細胞は、反対方向の回転や、パターンの並進運動、拡大・縮小運動には応答しない。このようなオプティカルフローのパターンに選択性のある応答を示す細胞が、MST野には、回転、拡大・縮小、並進、スパイラルなどの運動パターンについて見つかっている。

オプティカルフローのパターンオプティカルフリー

注目されるのは、MST野細胞は、オプティカルフローの位置が視野上で変わっても細胞の応答が変わらない、すなわち、パターンの位置に対する細胞の応答に位置不変性があることである。例えば、図aに応答する細胞は、図bのように、パターンの位置をずらした刺激パターンに対しても強く応答する。このようにMST細胞は、網膜に投影される外界の2次元動画像、すなわちオプティカルフローを分析していると考えられる。このオプティカルフローは、動物が環境中を移動する際などに、自己運動を知覚する際に有用な情報に富み(Gibson 1950)、生物の情報処理の解明の点はもちろん、工学的な応用の可能性からもメカニズムを明らかにしたい。このMST野で行われる、動きの視覚情報を説明する神経回路モデルの構築を試みた。